心構え・考え方3〜収束〜
一般にプロといわれる人たちのほとんどは、この「収束」という考え方に基づいて立ち回っています。まずは、この収束という言葉を説明します。
高校の数Vや統計を少し触ったことがあれば、この用語を聞いたことはあるかと思います。まず簡単な例を挙げてみます。
今、サイコロが1つあります。このサイコロを1回振って、そのときに3の目が出る確率は?と聞かれたら大抵1/6という答えが返ってくると思います。もちろんそれで正解です。確率が1/6ならば、6回振ったら1回は3の目がでるということですよね?サイコロを6回振ったならば1から6の目が1回ずつ出ているようなイメージです。
しかし、現実はこううまくはいきません。6回程度であれば、1が2回、2が2回、3が0回、4が1回、5が1回、6が0回のように大抵その確率のイメージ通りにはいきません。例えば、サイコロを100回、10000回振ってみましょう。サイコロの出目、出た回数、確率を表にしてみます。
まずはサイコロを100回振ってみます。
サイコロの目 @ A B C D E 目の出た回数 20 13 19 14 15 19 確率 20/100 13/100 19/100 14/100 15/100 19/100
=1/5
≒1/6.9
≒1/5.26
≒1/7.14
≒1/6.67
≒1/5.26
では、10000回振ってみるとどうでしょう。
サイコロの目 |
@ |
A |
B |
C |
D |
E |
目の出た回数 |
1703 |
1649 |
1677 |
1643 |
1710 |
1618 |
確率 |
1703/10000 |
1649/10000 |
1677/10000 |
1643/10000 |
1710/10000 |
1618/10000 |
これを見ればお分かりいただけると思いますが、100回程度の試行では、偏りが大きくとても確率通りの結果ではありません。
逆に
(サイコロを振るという)試行が多ければ多いほど、1/6に近づいています。このことをある確率(ここでは1/6)に収束するといいます。私もこの辺をきちんと勉強したわけではないので、どの程度の試行を重ねればかなりの精度で収束するなどという話は分かりませんが、だいたいこんな感じになると思います。嘘だと思う方は是非実際にやってみてください(笑)
前に、短期間なら運、長期間なら実力と言いましたが、つまりは短期間=試行回数が少ない(偏りが大きい、すなわち上の表)、長期間=試行回数が多い(収束する)ということです。
詳しくは後で述べますが、勝てる台
(単純に言えば回る台)を何度も何度も出来るだけ多く打つ(試行を重ねる)ことで、勝ちに収束するわけです。逆に言えば、負ける台を打てば打つほど、負けに収束してしまいます。簡単に言いますと勝つためには勝てる台を打ちまくることです。